プロが教える走力を向上させる方法
© Julia Eileen Photography
キャッチャーカーに追いつかれるまでに走りたい距離は個人差がありますが、ゴールシミュレーターで設定したキロ数を問わず、走力を向上させればランニングがさらに楽しくなります!
「ランニングが好きな理由のひとつは、自分の内面と外面を同時に美しく整えられるところです」フィットネス&ライフスタイルコーチのルンデン・ソウサさんは、ランニングのメンタルとフィジカルへの影響についてこのように語っています。「ランニングは、ただ走るだけで素晴らしい恩恵をいくつも受けられますが、本当に優れたランナーになりたいのなら、内側と外側の両方を鍛える必要があると私は強く信じています」
ルンデンさんは、インターナショナルフィットネス業界で13年以上働いてきました。かつて「多い方がベター」という信条とともに人生のすべてにおいて必要以上の達成度を目指していた彼女は、燃え尽きる寸前まで自分を追い込んでしまったあと、自分でビジネスを立ち上げました。起業したことで、ルンデンさんは正しいワークライフバランスを見出すと同時に、満足度の高いライフスタイルを得たいと思っている他の人たちを助けられるようになりました。
走力を向上させるメリットについて、ルンデンさんは「ランニングだけではなく、そこに走力向上のためのクロストレーニングを組み合わせれば、フィジカルとメンタルに大きな効果が得られます」と語っています。
ルンデンさんが教えてくれた走力向上に役立つアドバイスとエクササイズをいくつかご紹介します:
1:走る理由を見つける
ルンデンさんは、自分が走る理由を見つけることから始めるべきだと語っています。
「走る理由は、たとえ気が向いていないときでも目標達成のために頑張ろうと思えるだけの説得力を備えている必要があります。“ケーキを食べたので走らなければならない” のような小さな理由はそこまで説得力がありませんが、“健康になって家族と一緒に身体を動かしたい” や “Wings for Life World Runで脊髄損傷への意識を高め、寄付で苦しんでいる人たちを助けたい” などの大きな理由にはとても大きな説得力があることに私は気が付きました」
Wings for Life World Run開催日まで毎週更新されるポッドキャスト『Why I Run』(英語音声)では、「頭をすっきりさせるため」や「クリエイティブなアイディアを得るため」などを含む “走る理由” を多様なゲストが語っています。
2:下半身の全運動面を強化する
「ランニングは矢状面(しじょうめん:身体の前後を貫いて左右に分断する運動面)を使う運動ですが、脚部と臀部の筋肉をすべての運動面(矢状面・前額面・水平面)で鍛えることが、下半身強化に大きな効果をもたらします。怪我の予防とパフォーマンス向上にも効果的です」
このように説明するルンデンさんは、ランジ(およびサイドランジ)、ドンキーサイドキック、グルートブリッジなどを下半身強化エクササイズの例として挙げています。
3:体幹を鍛える
「体幹系を組み込んでいないランニング用ストレングストレーニングは、幹のない木と同じです。体幹がランニングの動力源と重心を担っています。より強い体幹が手に入れば、より効果的に走れるようになり、パフォーマンスが高まります」
このように説明するルンデンさんは、プランクやバードドッグなどを体幹エクササイズの例として挙げています。
4:バランスを高める
「フィットネスの基礎を作るときに欠かせないのが、協力筋の強化です。自分がどれだけフィットしていても、バランスと安定性を鍛えるエクササイズを毎週欠かさず行うことで、足首、膝、臀部などの怪我を防げるようになります。また、全身の協調性も高まります」
ルンデンさんはこのように説明し、バランスと安定性の向上に特化したヨガ(英語音声)などが効果的だと続けています。
5:ランニングはメンタルにも効果があることを知る
日常生活のストレスへの対応方法について、ルンデンさんは次のようにアドバイスを送っています。「身体を動かしてアクティブでいることが大きな違いを生み出します」
そして、これには科学的根拠があります。ルンデンさんは、運動(特にランニングのような心臓血管系運動)は不安症状を大幅に削減するという研究結果を例に挙げています。
6:フィットしていれば世界に貢献できることを知っておく
「現実を言えば、自分のケアができていれば、他人のケアもできるようになります。空のコップでは何も分けられないのと同じです。私たちはまず自分たちのコップを満たす必要があります」
このように語るルンデンさんは、自分のコップを満たす方法の例として、瞑想、栄養価の高い食事、刺激的で力を与えてくれるポッドキャストなどを挙げています。ルンデンさんの活動の詳細は、SNSアカウント@LifeLikeLundenまたは彼女のポッドキャスト(英語音声)でご確認ください。
Wings for Life World Runのフラッグシップランとアプリランは、走力向上の大きなモチベーションになります。また、アプリランでお気に入りのコースを走るだけでストレスが発散できます。